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Channel: きゃおきゃおの庭
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葉山・藤沢 建築とアートめぐり 旧山口蓬春邸

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つい暑くて、妄想してしまいました。

本当は、素敵なタイトルの付いた ぷちバカンスを過ごしてきたのです。

9月のとある日、ブロ友テツさんから
アート&音楽つながりのジョヴァンニさん行きつけの
藤沢のギャラリーCNで開催される、写真の作品展オープニングレセプションへ行きませんかとの
お誘いを受けました。

夕方からのレセプションなので、テツさんは、鎌倉散策か葉山の美術館に行く予定だと聞き、
タイムスケジュールも、すべておまかせして、まだ行ったことのない葉山を案内してもらうことにしました。
題して

「葉山・藤沢 建築とアートめぐり」

はじめに 今は記念館となっている
葉山にある旧山口蓬春邸を訪ねました。
空はどんよりと低く雲がたれこみ 今にも雨が振りそう。
逢春の小径と表示してある路地を行くと
ガラスの門に行き着きます。







石積みの階段を上っていくと、そこはかつての日本画家・山口蓬春の住居兼アトリエ。
親しい友人 吉田五十八 の設計によるものです。
吉田五十八は、新興数寄屋と呼ばれる和風建築の大家です。
(館内の写真はありません…。)

一番の見所は、画室です。
旅館の離れにいくときのような高低差のある廊下を行くと
広々とした画室につきます。

大きく開いた窓の下には大きなソファーがあり
座ってみると かつてここには川端康成も座ったことがあるのだと
係の方は話してくれました。

家具は全て作り付けで、画材や筆の大きさに合わせた仕切りの戸棚などが
壁一面にしつらえてありました。

長押のない窓は、開放感があり、引込み戸はすべて戸袋に収納可能だとか。
窓からは、庭の紅葉などの木々のささやきが聴こえてきそう。
季節の移ろいを眺めながら 創作にいとしむ画家の姿が
しのばれます。


ソファー後方の窓から見える庭


1階 画室

2階の旧画室には、八角形の足の正三角形の机が6個組まれて正六角形の座卓として置いてあります。
一つ一つ使ってもよし、好きな組み合わせで使えるテーブルは
とても便利そう。
エアコンのない旧画室で、夏は裸で描いたのだそうです。ここからは海が見えて、なかなか素敵。

係の方が、詳しく建物の説明をしてくださり、頭が下がりました。
非公開の「茶の間」と「内玄関」「桔梗の間」が今回特別公開中です。
ぜひこの機会に、訪れてみてはいかがでしょう。
ただし、この季節、庭からの見学は、藪蚊との戦いです(笑)。

そういえば肝心の山口蓬春の作品を見忘れました。

旧山口蓬春邸◇山口蓬春記念館
竣工 1954年
設計 吉田五十八
所在 神奈川県三浦郡葉山町一色2320

2012.9.15

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