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Channel: きゃおきゃおの庭
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muranoウォーク オフィスビル

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目黒区美術館で開催された「村野藤吾の建築」展のイベント
muranoウォークに参加しました。大手町界隈と日本橋、そして八重洲を巡りました。
建物の解説は、建築家の永井達也さんです。
前日からの大雨に、開催が危ぶまれましたが
雨も小降りとなり開催されました。

東京駅から雨の大手町を歩き、
初めに取り壊しの決まったみずほコーポレート銀行本店(すでに移転)(旧日本興業銀行)の
外観を鑑賞。ここに温泉ができるという。。以前の記事です。



新常盤橋の上から工事中の常盤橋を望み
常磐小学校の前で足を止めると右手に近三ビルヂングが見えてきました。
戦前の建物とは思えないスマートなビル。

近三ビルヂング(森五商店東京支店)1931年/1956年(増築)
渡辺節建築事務所から独立した、第1作目の建物。
窓ガラスがフラットで、竣工当時は上げ下げ窓だったそうです。


オーナーの説明に耳を傾けつつ
天井のモザイクタイルに目が釘付け。






外観からは想像のつかない
細密画のようなガラスモザイクタイルと、美しいトラバーチンの壁に迎えられて
ビルの中に入った人は、華やかな晴ればれとした気持ちで
オフィスへと向かうことでしょう。
増築、改修工事、そして耐震改修と
細やかな維持管理がなされた 現役ビル。素晴らしいです。


高島屋東京店増築 1952年 1期、1954年 2期、1963年 3期、1965年 4期


八重洲ダイビル(旧大阪ビルヂング) 1967年

フェイクのグリーンが?です。デザインの違うモザイクタイルが壁を飾っています。



特別に屋上を見学させていただきました。
屋上は、3つの塔屋の周囲に細い回廊があり
果実の実る木樹が多く植えられ
小鳥たちの楽園となっています。
これは、オーナーから小鳥たちの安らぎの場所をとのリクエストにこたえてできた、
村野自身が選んだ雑木なのだそうです。
作られた自然は、息づき
ビルを見守っているかのよう。





解体される建物と
オーナーに愛され 手入れを施されている建物。
記憶にとどめておきたいと思う一日。
目黒区美術館の皆様、
楽しいひとときを 有難うございました。

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