旅日記は、先が長いのでちょっと休憩。
「山手の西洋館」 残された昭和の写真から
という講演会に行ってきました。
日曜日の朝10時からの講演会で、横浜情報文化センターへ。
休日の早朝にもかかわらず、大勢の方が来ていました。
講師は、写真家の増田彰久さんと建築史家の堀勇良さん。
その昔、西洋館は見向きもされず、どんどん解体されて消えていくことが多く、
今 横浜山手に残っている洋館は
色々な方の熱意で保存・移築・改修復元されたというお話を聞きました。
解体を待つ西洋館への暖かな手を差し伸べた横浜市。さすがです。
解体寸前の荒れたエリスマン邸や、移築前の外交官の家がグラビア撮影用貸しスタジオになっていた話など
プロジェクターに映し出される増田さんの写真を交え、とても興味深いものでした。
増田さんの記録写真なので、電柱や電信柱があっても
ありのままを撮るのがいいのだというくだりに
目が点に。
(私は、できるだけ写し込まないようにしてしまいます)
話は色々飛んで
「近代化遺産を歩く」という本の出来るまでの顛末に。
この本の「あとがき」に登場する方々が
この会場に来ていて、和やかな会話が続きました。
ふと、1986年に出版された
「建築探偵入門」東京建築探偵団 という本を手に
本の表紙の大阪ビル一号館を見に行った記憶が蘇りました。
出版当時は、まだ建築見学散歩などブームではなく
本を片手に、ほくそ笑んで歩いていました。
堀さんは、その探偵団員として活躍した方です。
本の写真は、増田さんの撮ったもの。
探偵団の方々は、建築を愛し
そして心から楽しんで調べて歩いた様子が
堀さんの言葉から伝わってきました。
日曜の朝、こんな楽しいひと時を過ごしました。
昭和60年代に撮影された山手の洋館の写真展が開催されます。
◇増田彰久写真展「横浜山手1985」
2014年2月1日〜2月11日 9:30〜17:00
山手234番館 2階ギャラリー
2月2日14時から増田さんによる展示説明があります。
横浜情報文化センター2階にあるお店でランチ。
コーヒーが付かないので、別に注文・
「記者たちのカフェ」という
ダブルエスプレッソとスチームドミルクを
自分の好きな分だけ注ぐものを飲みました。
なんだか残すのがもったいなくて、全部注いで飲みました(笑)。
この建物は、「旧横浜市商工奨励館」で、背後の高層ビルの建築の際、一部保存された歴史的建造物。
3階に、かつての貴賓室があります。
時計は、まだ13時。。